minolta  minoltinaP

コンパクトカメラの先駆け、早すぎたスタ−ト
このカメラはコンパクトカメラである、、、、今では当然のようにそう言えるが、このカメラが発売された当時にはそんな言葉は無かった。あまりにもはやすぎるスタ−トだったといえるだろう。
コンパクトカメラという言葉はいつから出来たのかという定義は難しい。いろいろな写真雑誌をしらべてみると、ロ−ライ35あたりからではないかと思う。
ロ−ライ35の発売が1966年。それから2年後の1968年を境に日本では、フジカコンパクト、コニカC35、オリンパストリップ35と雨後の竹の子のごとく登場してくる。
調べてみるとびっくりしてしまうのだが、このミノルチナPというカメラはなんとロ−ライ35発売のの2年前に発売されているのである。
企画が早すぎたのである。これが後3年後の発売であったなら間違いなく大ヒットを飛ばしただろう。
ミノルチナの頃はカメラは高級品、レンズは明るくてボディはおおきくて偉そうなカメラ、つまり中級機が人気があったのだろう。そんな時代に38mmF2.8の小さなカメラが売れなかったのは当然ではないだろうか。
コンパクトカメラの定義を全て満たしているこのカメラ、早すぎる、あまりにも早すぎるスタ−トだったというカメラである。

みのかんのミノルチナP
これは10年位前に親戚の人からもらったものである。柱の釘に裸のままでぶら下がっていたのに目をつけ、使えるのって聞いたら、そんなのダメだろ、おまえに上げるよと言われてもらってきたものである。
きれいに磨き上げた後にシャッタ−の調子を見ると使えそうである。さっそく子供の写真をネガカラ−で撮ってみた。ちょうどその日は長男の初めての保育園第一日目だったのである。そんなこともあって、いいものだけをW4切りに引き伸ばしてみた。
びっくり仰天である。すばらしい写り。こんなによく写るんなら一眼レフなんていらないと思ったくらいである。
以降、モノクロもかなり撮った。まさにコンパクトカメラ、日常のメモとして子守がてらに撮りまくったものである

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